総評
受賞作品
NPC部門受賞作品
新部隊NPC_A
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運営チームコメント
既存のマディルコ・テラ・コハルと被らない能力を持つサポーターということで、指示・予測を中心とした殴り合いをする味方の役に立つ能力を主眼に設定されたのが「新部隊NPC_A」です。無属性の加護付与や障壁付与といった能力も、加護・先制・反射・報復といったやっかいな能力を持つ強敵と戦う際に役立つでしょう。
前回と同じように何の制限も設けなければ、女性キャラが大半を占めたのではないかというこのビルド。あえて「40代の中年男性」という制限をかけて募集した結果、強そうなおっさん・気の良さそうなおっさん・子連れのおっさん……実に様々なおっさんを投稿していただいた結果、スタイリッシュなおっさんが同率1位の票を獲得しました。東京コミュニケーションアート専門学校のライさんの作品、マール・ザッハークと、同じく坂田なつきさんの作品、レナルド・オルコットです。
今回、同票でありながらライさんのマールが実装キャラに選ばれたのは、「レオナルドは既存の部隊NPCであるウィリーとのキャラ被りが目立つ」「レオナルドは目立つ日本刀が接近戦メインのキャラにも見える」といった考慮ポイントによるものです。
採用されたマールですが、細かい装飾までしっかりと描けており、「星体魔術師」という設定に則した宇宙イメージのテクスチャにも雰囲気があります。暗くなりがちな配色のなか、赤いマフラーで引き締めているのもバランスが良いです。
新部隊NPC_B
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運営チームコメント
部隊NPCの間接攻撃といえばウィリーの独擅場だったのですが、確率発動スキルのチュートリアルで登場するという都合もあり、器用貧乏で威力の低い使い難いキャラでもありました。そんな中、颯爽と現れるのがシンプルに弓術と長距離射撃と移動にリソースを突っ込んだ「新部隊NPC_B」です。
今回、唯一の女性キャラ枠となる「外見年齢20代エルフ女性」という設問は参加していただいた学生の皆さんにも人気が高く、Aのおっさんの約2倍ものエントリーがありました。日本産エルフのパブリックイメージとも言える金髪緑服からより原典の妖精に近い羽根付きまで、多くのエルフ女性が集まった中でユーザーランキング1位を獲得し、採用となったのが東京コミュニケーションアート専門学校・小山さんの作品、マリリ=デヴァイエでした。
エルフでメイドという萌えのてんこ盛り仕様。創作において「メイドや執事という職業のキャラは強い」という一種の定石がありますが、このマリリも例に漏れず魔法の弓の使い手。部隊NPC最年長者(?)としての包容力にも期待されます。
コンセプトが明確なので比較的シンプルな方向性でデザインをまとめていますが、ノースリーブやチョーカーなどのポイントでキャラとして個性を押さえている点も良いと思います。
新部隊NPC_C
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運営チームコメント
ついに部隊NPCに再行動キャラが! あまりにも便利すぎる特殊能力のため、あえて今まで部隊NPCとしては封印していた再行動ですが、データ的な差別化なども考えた上で解禁と相成りました。
この「新部隊NPC_C」は見た目のバリエーションを増やす意味も込めての「アニマル枠」。あまりにもざっくりとしたお題であった為に、集まった作品もカッコイイ系からカワイイ系まで本当に千差万別。そんな中、ユーザーランキング1位を獲得し、採用となったのは東京コミュニケーションアート専門学校・中田さんの作品、レグルスです。
まずユニコーンと猫の子供というのが非常に自由な発想です。猫は非常に人気のあるモチーフです。しかし猫というだけではキャラとしては個性が薄い。そこに何を加えていくのかという点が非常にセンスの問われるところですが、完成作品を見てわかる通り、とても良くできています。
再行動を「時間に干渉する能力」としてわかりやすい時計という小道具で表した点、より大きな時間の流れを示す天体の運行を「星の輝きをまとっている」という設定でデザインに落とし込み、白い体毛を引き立てる翼や尻尾カラーリングにした点なども評価できます。
本年もこのような専門学校専用のイラストコンテストを開催出来ました事を、投稿して下さった生徒の皆様、学校各位の先生方、そして実際のお客様目線にて投票して下さったユーザーの皆様に感謝致します。誠にありがとうございました。
第三回目の開催となりますが、本年も引き続き、実際の制作現場で発生する形のオーダーで、各校の生徒の皆様にイラストを作成して頂きました。特別授業という形で学校現場へ赴き、途中経過での添削や評価などを行わせて頂きました。
昨年とかわらず、どの生徒さんも熱意をもって取組んで頂き、大変感謝いたしております。
本イラストコンテストが有意義な勉強の場として生徒皆さんの勉学の一助となれば幸いです。
採用枠につきましては、本年は人気投票の結果がどれも接戦となりまして、ゲーム内でのキャラクターの立ち位置やバランス等を考慮して、応募キャラクターの設定なども採用選定に大きく影響いたしました。
見事採用となった生徒の皆さん、おめでとうございます。
ありがたいことに本イラストコンテストも第三回を開催となり、本年も無事に開催できた事を感謝いたします。
第四回もこのように開催できるよう尽力していきたいと思います。
それでは最後にもう一度、本コンテストに投稿して頂いた生徒の皆様、そして開催に関わりご尽力頂きました全ての皆様に御礼申し上げます。
英雄クロニクル運営チーム一同