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アダマンティア・ラバン。
西方教会聖堂騎士。遺失王権探求会所属。
バルパモンに心酔し、彼から下る使命はすべて神の御心に適うと信じ、善悪の判断をする事なく「喜んで」果たそうとするため、よく問題を起こしている。
カーラム・グランフォージ。
剣鎧都市アロンダイトのとある剣匠に弟子入りしていた鍛冶師徒弟の少年。
思い込んだら一直線。
信念を曲げず、ひたすらに駆け抜ける一途さは長所でもあり、短所でもある。
若さゆえか血気盛んな所もあるが、年齢を考えれば思慮深いところもある。
鍛冶師界隈においてグランフォージ家は名工の血統と言われており、両親が早世したおりにその親友でもあった師匠に引き取られ、拳骨と共に鍛冶の技を叩き込まれながら成長した。
西方教会に異端視されかねないため口にすることはないが、実父の
「聖国の神器である霊剣はグランフォージの始祖が鍛えたものだ。始祖に並ぶ匠となれ」
という遺言を心の支えとしており、実際に巷間に伝わる神器としての《力》の片鱗を宿した「霊剣・偽」を鍛えることが出来てしまったことが、その傾向に拍車をかけた。
兄弟子にあたる師匠の実子が従軍先で戦死したことを契機に、とある目的の為に師匠の元を離れる決意をした。
「戦争が終わらないのは、アルテミシア殿下の元に神器が揃わず、聖王の座が空位だからだ。それなら俺が鍛えるしかない。
平和にするには、“俺が”霊剣を打つしかない。その為には――」
ナイトガルム・エルランド。
黒水晶の輝きを放つ武具一式を授けられたヴァルトリエ帝国筆頭騎士。
機械より機械らしく任務に務め、私情を挟まぬどころか心さえなく、痛みも感じないと噂される鉄面皮ゆえ、誰が呼んだか“鋼鉄卿”。
騎士団を率いず、近衛として侍らず、勅命を受け単騎任務を遂行する“皇帝の剣”として国内外に認識されている。
由緒ある貴族の出自であるが、少年期から青年期にかけ長期に渡り行方不明になっており、同時に皇帝の私室へ踏み居ることを許された数少ない人物であるため、黒小姓出身だという噂もある。
ヴォルフムント・ゼルトナー。
黒狼騎士団団長。
粗野な見かけによらず狡知に長けた狼のような男。
精強残忍なあらくれ者を率いる傭兵隊長崩れであり、ある地方領主に気に入られ騎士位を授けられた彼は、領主の娘を妻に娶り変死した領主の領土を継いだ。
イズレーン皇国大将軍。
刻碑歴992年に巫女姫の位を引き継いだアオイに、神託が定めた伴侶として大将軍に指名された。
刻碑歴974年のギボール戦役で孤児となった出自不明の青年であり、なおかつ就任直前に討伐した魔龍の呪いで1日の半分を龍の姿で過ごさねばならない不自由な身体の持ち主である。にもかかわらずイズレーンの民に大将軍として受け入れられているのは、巫女姫の神託が持つ影響力の大きさと、当人の能力と人柄に因るものである。
戦災孤児を集めた寺院において子供達の中の年長者として育った為に、基本的には面倒見の良い親分肌。
向こう見ずで好戦的な面も強いが、周囲の状況を的確に読む嗅覚を持っており、引き時を誤るような欠点にはなっていない。
腕は確かだが自信過剰で性格が悪い青年戦士。
ものすごい女たらしで相当数の男性と、それなりの数の女性に嫌われている。
なまじ才能に恵まれ腕が立つため、少年期より自分より強い相手と戦う機会が少なく、手数で相手をなぶり殺しにする剣技が身についている。
そんな彼にも南方戦士の熱い血が流れているため、強い相手と戦うのも決して嫌いではない。
ただし敗北を喫することが嫌いなので、負けると随分後まで根に持ち、あらゆる手段を使って勝利しようとする悪癖がある。
現在は自分を下したゼヒュンを下し、王座を簒奪してやろうという野望を抱いており、ことある毎に吹聴しているため、マッカでも周知の事実となっている。
彼の所有する双刀は、敵対していた2つの部族の族長の娘に貢がせたものであり、それぞれ火と水の精霊の祝福を受けた天下の逸品。
刀身から放たれる陽炎や冷気の霧がただでさえ手数の多い彼の斬撃を“千刃”と渾名されるほどに増やして見せ、また幻惑によって彼への攻撃を反らしている。