総評
受賞作品
NPC部門受賞作品
“オネエ言葉の凄腕ハンター”

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運営チームコメント
明らかに現代より進んだ技術が普及しているものの、文明崩壊の影響で広がる荒野に人々の生活インフラは圧迫され荒事が絶えないという“機甲崩壊世界”にマッチしたデザインができるか。
そのような世界観の中で、あきらかに男性でありながら「オネエ」という美意識を持つキャラクター性がどれだけビジュアルに反映できるかがこのお題の見どころです。
フィクションの世界において、「こういうキャラはだいたい強者」という共通認識が生まれる程度には類型を持ちながら、男性らしさと女性らしさの比率、シリアスとコメディの振り幅など、キャラの個性を追及できる余地は広く残されています。
今回もお題に対し多くの力作「オネエ」が応募されました。中には「そう来たか!」という方向性でありながらも、確かに「オネエ」の雰囲気を漂わせる作品もありました。
そんな中ユーザー投票で1位を獲得し、運営判断でも問題ないとして採用を勝ち取ったのが唐揚げおにぎりさんの作品です。
一見してわかるように兄貴分風の男性をベースにしつつも、しっかりとオネエらしいスタイリッシュさが上手くデザインに落とし込まれています。
こちらの求める現代ミリタリーの延長線にある未来よりは若干SF色強めではあるものの、逆に未来感が薄すぎるよりは良いと判断しました。
得票上位の中では設定にあるタンク要素がわかりやすかったのが、現役でプレイしているユーザー層からの票を得る後押しになったのかもしれません。
デザインにおいて「わかりやすさ」も重要な要素です。
“男装の復讐者”

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運営チームコメント
「オネエ言葉のスゴ腕ハンター」と対をなすような「男装の復讐者」というお題は比較的わかりやすいように思えたのですが、募集された作品を見ると「復讐者」という部分がなかなか難しかったのか、こちらで想定していたギラついた、あるいは押し殺しているものの暗い熱量を秘めた雰囲気までデザインに落とし込めているものはやや少なかった印象です。
今回のお題は「男装の復讐者」――「男装」は「復讐者」にかかる形容詞であり、やはりメインとして表現して欲しかったのは“怪奇幻想世界”という人類にとって脅威となる世界に対して抗おうとする「復讐者」の部分です。
多くの力作が集まる中、ユーザー投票で1位となったのはくろさんでしたが、最終的に採用となったのは2位を獲得したかんたさんの作品です。
くろさんの作品はトータルのデザインセンスや絵の完成度は1位を獲得するだけあってとても高いのですが、
・ビジュアルとしてお題である「男装の復讐者」の要素が強いのはどちらか?
・くろさんの作品は「黒猫と魔導書」というインパクトが強く、憎み滅ぼすべき対象である“怪異”の側に親和しすぎていないか?
といった、第一印象としてこのキャラに要求されるらしさを体現しているデザインはどちらかといった所まで踏み込むと、かんたさんに軍配が上がることになりました。
他の上位入賞者も審議の対象となりましたが「男装に見えない/男性キャラでも通じすぎる」「同じく魔導(怪異)側である」などの減点要素があり順位差を覆すまでには至りませんでした。
また上記のような審査基準があるため、採用となったかんたさんの作品も制作者コメントに「蜘蛛の怪異と人間のハーフの末裔」とありますが、これらの設定は実装時には不採用となり、仕様している武器も怪異由来ではなくいわゆる「鋼糸術」的な技術的なものとさせていただきます。
世に溢れる作品にはどのような「復讐者」がいるのか? どのようなデザイン要素がそのキャラクターを「復讐者」らしく見せているか? 複数あるだろうそれらの要素の取捨選択、或いはどのようにアレンジするか?
自分の好きなタイプだけではなく、様々な作品に必要とされるキャラクターを要望に沿ったデザインをするノウハウ・能力を身に付けると武器になります。
“現代伝奇のサポーター”

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運営チームコメント
今回の自由枠にあたりますが、その中での制限である「現代伝奇」の解釈に苦労している感がありました。
中でも伝奇の「特別な力を持つキャラが活躍する」部分とサポーターの「情報サポート」が組み合わさり、現代を飛び越えたサイバー感の強いデザインが複数見られたことから、「わかりやすくキャラの個性を出す」という命題と「丁度良い塩梅」というのはとても難しく、センスやノウハウの蓄積が必要なのだなと再認識しました。
ユーザー投票で1位となったのはみょんちさんですが、運営の判断で2位を獲得したМятаさんの作品を採用としました。
Мятаさんのデザインは現代を象徴する「ランドセル・制服・無線機」、伝奇を象徴する「妖怪のフクロウ」の両方をデザインに入れることでわかりやすく「現代伝奇」という世界観に過不足なく馴染むキャラに仕上げて来たことです。
一方、みょんちさんのデザインはサイバー感を与える比重がとても大きく、ビジュアルだけでは現代なのか未来なのかキャラの出身世界がわかりにくいという点が運営審議の余地を作る結果となってしまいました。
例えばお題Aの「オネエ言葉の凄腕ハンター」と並んだ時に、どちらが未来の世界のキャラか迷うようではデザインとして適切であるとは言いづらくなります。
どのような要素があるとらしく見えるのか。
逆に入れてしまうとらしく見えなくなるのか。
そういった周囲とのバランスにまで配慮できるようになると、プロへの道がまた一歩近づくと思います。









































































































本年も多くの専門学校生の皆さまにご参加いただき、「専門学校イラストコンテスト」を開催することができました。
運営チーム一同、心より感謝申し上げます。
今回も多彩でオリジナリティあふれる作品が数多く寄せられ、投票も最後まで拮抗するほどの熱戦となりました。
その中で特に独自の発想と完成度で票を集め、見事採用に至った唐揚げおにぎりさん、かんたさん、Мятаさん、おめでとうございます!
また上位に入られた方々も得票数は僅差であり、確かな実力が光っていました。大きな自信としていただければと思います。
本コンテストが皆さまの成長に少しでもつながったようでしたらうれしく思います。これからも腕試しの場があれば積極的に挑戦してください!
開催にあたりご尽力くださった先生方、そして投票を通じて応援してくださったユーザーの皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。
未来のクリエイターを目指す皆さまが、ここでの経験を糧にさらに大きく羽ばたかれることを願っております。
「英雄クロニクル」「バースセイバー」運営チーム一同